電動バイクの現在

2025年現在の原付バイクは少し頼りない状態になっています。これは昨年ホンダ、ヤマハ、スズキが排ガス規制にのっとり2025年度のエンジン車を一斉に無くす方針をとったからですが、50ccではどうしても排ガス規制がクリアできないこともあり仕方なしの廃版せざるを得ない事情があった為です。

2025年3月現在での原付が品薄になっている事情についていくつかまとめておきます

・排ガス規制により2025年4月より50ccの車両の生産を止めた
・2024年4月の時点で2025年3月分までの生産を各メーカーが決めてしまいその時点で2024年度の台数が足りない状態になった
・さらに2024年11月時点で原付の機種タクトを中心としたリコールが発覚
・その為パーツの生産を余儀なくされたホンダがタクトやOEM製品であるヤマハJOG等の生産をストップせざる得ない状況に陥る
・2024年11月以降当該機種の入荷が滞り販売できない状況にある

といった事由で現在の50ccの機種が新車中古車問わず高値で取引されている状況に陥っています。

今年の電動バイク

さてこのような状況でホンダは2025年中に電動バイク市販車を数機種新規販売する予定になっていますがこの状況ではどうなるかわかりません。実際の現状では原付のEバイクホンダ「EM1e」がラインナップされていますが、この機種はバッテリーまで購入すれば32万円程かかります。一回の走行で53km走る車両となっていますが通常の原付と比べると割高感があります。ですが今までとは違うところがあるのも事実

ホンダEバイク用バッテリーステーションの設置
ホンダのEバイク限定ではありますがバッテリーステーションを設置されています。これは結構未来のある話で実際稼働しているのは東京、名古屋、大阪などの首都圏のみとなっていますがサブスクの様に契約をすることでバッテリーを購入することなくバッテリーステーションで充電済みのバッテリーを交換するものです。普及するにはステーションを設置する補助金などが現在無い為かかなり時間はかかりそうですが、各ホンダドリーム等やコンビニなどで設置が進めばかなり使いやすいことになるでしょう。ガソリンスタンドでの給油では無くコンビニでの買い物ついでの交換が主流になりさえすれば駆動時間の短さは気にならないかも知れません。さらに原付のあの問題も解決できることでしょう。

これからの電動バイクの行く末

燃料を燃やして走る原付が数年以内に無くなることも予想されますが、現在のバイク市場を考えてもガソリンスタンドが今の10分1にならない限り燃料を燃やして走る車両は無くならないと愚考します。
ですが電動バイクが普及してくるのも事実です。ホンダのサブスクが成功すればOEMのヤマハ製品も同じように使うことで出来るでしょうしさらにスズキも同じ規格ですれば電動バイクは安泰です。
ですが規格を同じにすることが難しいのも事実です。携帯の充電口のUSB等が良い例だと思います。USB-Aタイプから始まりUSB-Cに規格が統一されるまで幾年かかったか、車の充電規格さえまだ統一されていない状況で各メーカーが足並みをそろえることが出来るのか疑問ではありますが、各メーカーが同じバッテリー規格を統一することが出来れば必ず電動バイクの未来が見えるはずです。想像してほしいツーリング等に行って充電ステーションが同じ規格であれば立ち寄ったコンビニでみんな交換をするでも規格が違う他のバイクは予備のバッテリーを持ち歩かなければならない。もしくは他の人とは違うステーションへ赴き交換をしなければならならない。同じ規格であればそれが簡単に行える良い未来だと思います

参照 ホンダ EM1e: EM1 e: | Honda公式サイト

参照 株式会社 Gacyaco(ガチャコ)株式会社Gachaco(ガチャコ) | バッテリーをガチャっと交換。
電動バイクの将来性

輸入車の電動バイクはどうなる

少し話を戻して2025年現在の電動バイクについて考えてみます。実のところ中国製の電動バイクが数多く輸入されている状況ではあります。色々なメーカーが乱立している状況なのは間違いないです。バイク業者専門のオークションではメーカーの規制が始まるくらいなのでかなりの数が出回っているのも間違いないはずです。なぜこのようなことが起きるのかですが、これは中国の生産体制が整っているからです。日本の企業が中国へ赴き工場を見学しますが、工場には各パーツメーカーのパンフレットもあります。それを見てその工場で作成するバイクを自由にカスタマイズ出来るのです。これはバッテリーであれば何処やフレーム、電動モジュールやコントローラ等のパーツパーツが多数あるのでオリジナルの車両が作れさらにそれを大量生産して輸入することが可能だからです。これには落とし穴があり輸入しているメーカーがもう販売辞めたと言った時点でそのバイクのパーツが手に入らなくなる可能性があります。昔からやっている老舗で自分のところで開発から生産までをすることが無い為に売り切ってトラブルが多ければいつでも辞められることが原因です。国内4メーカーがもたもたしているうちにこういった車両が増えてきています。購入する場合はどのくらい乗るのかもし部品が無くなった場合はどういう対処をしてくれるのかまでしっかり話合って購入しましょう。

電動自転車と電動バイクはどうなる

電動自転車も電動バイクも大きなメーカーで購入することをお勧め致します。もちろんメーカーが10年たってもしっかりアフターをしますよ対応してくれるのであればそこは、そこは信頼してよいと思います。最近になり日本のメーカーも電動自転車にかなり力を入れていてアフターサービス等もしっかりしてきました。自転車にしても電動バイクにしてもアフターをしっかりしてくれるメーカーとの取引が重要です。先ほどの述べた通り中国での生産能力が向上して中国の工場でパーツを組み合わせて作成された電動自転車や電動バイクが数多く日本に輸入されています。機械ものなので日本製品であっても故障とは切って切れない状況ではありますが、購入後のアフターサービスが万全のメーカー車両を購入していかなければ後数年のうちに無くなるかもしれません。

まとめ

この様に原付と言う区分の車両は滞っている状況で原付の金額も中古車も新車も高騰が止まらない状況です。まだあと2~3年はこのような状況が続くと予想されますので現在乗っている方は大事に修理して乗ることになる可能性も高いです。難し問題ではありますがもし5年前に新車で購入したバイクが点検と修理で10万円程かかる場合でも同じような金額で中古車を購入するよりは安くつくことがあるかも知れません。厳しい時代ではありますが、もし新車を購入出来るのであれば今のうちに買っておくほうが良いかも知れません

追記

2025年3月時点で生産が止まっていた原付が生産を開始するようです。当初2025年4月で生産終了予定の機種が2025年7月までに全国各地に配送されるようなので、この時期を見逃さずに購入の検討をするほうが良いと考えます。