バイクのエンジンが止まる5大原因
バイクのエンジンがかからない時ほど困ったことは無いと思います。そこで今回はエンジンがかからなく(点かない)原因を大まかに5つほど紹介していきます。
プラグが古くなっている
プラグはエンジンをかける為に必ず必要な部品の一つです。エンジンが始動するために3つの要素が必要と言われています。
- 良い火花
- 良い燃料
- 良い圧縮
この3つが揃って初めてエンジンの始動が可能になります。その中の一つでもある。″良い火花”はプラグから出てきます。ただ火花を飛ばすだけの装置なので交換時期も1万キロほどに一回と言われていますが、じつはこのプラグと言う部品ごみやカーボン(燃えカス)が付着すると極端に性能が落ちます。まだ交換時期じゃないと思っていても、プラグの汚れ具合や付着物がついているようなら、一度交換するも良いかも知れません。
圧縮がなくなっている
エンジンがかからなくなる原因の一つでもありますが、最近のインジェクションの機種には多い症状のようです。これはエンジンが動く為に必要な”良い圧縮”の項目でもあります。エンジンが温まらない状態で急なアクセル操作や温まる前にエンジンを停止するなどを繰り返すことで、かなりの確立で圧縮不良(カーボン噛み)をおこします。症状としては走っているときは快調に動くが信号待ち等で停止時に良く止まる報告があります。実際エンジンを開けてみるとカーボンが多すぎて、溶剤で溶かしてからじゃないと再始動しないなんて車両も存在します。
ガソリンが詰まっている
こちらの症状はキャブレター車で多いのですが、半年ほど放置していたバイクがかからなくなった(つかなくなった)等、症状としては乗らない期間が多い方ほどなりやすいようです。実際キャブレターはガソリンタンクから燃料コックを通じてキャブレターにガソリンが行くようになっています。キャブレターでガソリンが空気と混合されて、良い燃料となるのです。このようなキャブレターでは、一度ガソリンを溜めておく小さな容器みたいなものが取り付けてあります。転倒した時等にエンジンが止まってガソリンが漏れる時はこれが原因になることが多いです。その小さな容器に入ったガソリンはものの2週間も経たないうちに蒸発します。ガソリン内には色々なものが含まれるので蒸発した後に蒸発をしないものが残ります。この残ったものはキャブレターの”ジェット”(空気とガソリンを混ぜる筒状のもの)に詰まりエンジン始動が困難になることが多いです。
バッテリーの電圧が低い
昔のバイク等ではあまり無かったことですが、現在のバイクは基本的にバッテリー点火と言う方式を使っています。これはバッテリーにある程度電圧がないとダメなのですが、バイクのバッテリーはお弁当箱程度の大きさしかありません。それを50ccならともかく600ccや1000ccの車並みの排気量のエンジンを始動しようとするので、負荷が大きいのは容易に想像ができます。セルモーターをまわすことが出来る状態ではエンジンがかからない、なんてことは少ないですがバッテリーが上がってセルすら回らないやウィンカーすら点滅しないバッテリーではエンジン始動は不可能に近いでしょう。バッテリーを買いに行くか近くのバイク屋さんに持ち込みむのが懸命です。
オイルが入っていない
オイルを継ぎ足すタイプのバイクに乗っているなら当然ですが、オイルを交換するタイプのバイクに乗っている人でも気をつけなければなりません。小さい車両でオイル交換をしないでエンジンがかからないなんてことも普通にあります。実際は交換する車両だから”減らない”と思っている方が多いですが実際は少しづつ減っていきます。なぜか?それはかなりの高温にさらされるからです。液状のものなので蒸発は避けられません、量が少ない車両等は特に注意が必要です。原付などの量は大抵500ccや800ccほどでペットボトル二本分ほどしかありませんので、それを放置して何年も乗ればエンジンの潤滑機能がなくなり”良い圧縮”が得られません。初めからオイルが入っていなかったと主張する方もいらっしゃいますが、減っていくこともありますので注意が必要です。
まとめ
エンジンの内部で起こっている様々な現象は機械の作用を分かっている方しか分かりません。勉強をすることがとても大事になりますので、不具合を感じる前に点検等をしていつでも快適に乗れるようにした方が、バイクと言うハイリスクハイリターンな乗り物を楽しむ為には必要となります。故障かなと思ったら直ぐにバイク屋さんに相談して、是非快適なバイクライフを楽しんでください。