近年、外来種による被害が深刻化しているニュースをよく見かけます。中でも最近はヒアリなど海外からやってきた虫が危険として注目を集めています。今回は危険な虫の代名詞である蜂について、危険とされる蜂の種類と万が一刺された場合どうすればよいのか、その対処法をご紹介します。
慌てないで!蜂に対する正しい知識を
蜂は危険な生物であるということは皆さんご存知でしょう。ですが中には刺激しなければ襲ってこないようなおとなしい種類もいます。大切なのはその蜂ごとの特徴を理解し、冷静に対処すれば襲われる可能性は格段に下がります。正しい知識を身に着け落ち着いて対応しましょう。
要注意!危険な蜂とその特徴
蜂の多くは警戒心が強く、それに比例して攻撃性も高いです。その中でも特に危険な種類をいくつかご紹介いたします。
・オオスズメバチ
ほとんどの人が聞いたことのある蜂、それに比例して危険度もトップクラスです。体調は4cm前後、これは毒性の強い蜂の中でも世界最大級の大きさです。
スズメバチは毒液が続く限り何度でも刺すことが出来ると言われており、さらに毒液を霧のように噴射したりとかなり多芸。顎の力も強く、攻撃時はカチカチと音を鳴らして飛び回ります。
・キイロスズメバチ
オオスズメバチに次いで危険とされているスズメバチ。気性が荒く、最近は都会でも増えており、死傷被害が最も多い蜂と言われている。巣が引越し中の時は同じ場所に何度も巣を作ったりする。
・モンスズメバチ
攻撃性が高く、屋根裏などの閉鎖的な場所によく巣を作る。ほかの蜂と違い夜間に活動する習性がある。
刺された時は?その場で出来る対処法
では今度は実際に蜂に刺された時はどうしたらいいのか、その対処法をいくつかご紹介します。なお、ここでご紹介するのはあくまで応急処置の1種であり、万が一刺された時はすぐに病院へ行って医師の診断を受けましょう。
・まずは離れる!
蜂に刺されてパニックになるのは仕方ありません。一刻も早く処置をしなければと焦る気持ちも分かります。ですがまずはさらなる被害をなくすため今いる場所からすみやかにはなれましょう。
・体を仰向けにして横たえる!
まずは体を仰向けにしてよこたえさせます。この時、足の方が高い位置に、頭の方が低い位置になるようにします。吐き気がある場合は横向きに寝かせると良いです。
・刺された場所よりも心臓に近い場所を縛る!
これは手足を刺された場合ですが、手足を刺された時は刺された場所よりも心臓に近い場所を縛りましょう。ただし毒が溜まってしまうと壊死する可能性があるので数分おきに縛りを緩めましょう。
ちなみにミツバチに刺された時は針がそのまま残っているので毒の入った袋を圧迫しない様に慎重に抜き取りましょう。
・刺された場所を洗い流す!
刺された場所の周りをつまんで毒を絞り出して水で洗い流しましょう。口で吸う方法は毒が口に入ってしまうので絶対にやらないようにしましょう。
他にも市販で売っている器具にポイズンリムーバーと呼ばれるものがあります。これは蜂に刺された時などに毒を取り除くことができるというものです。心配な人はこういうのを持ち歩くのもいいでしょう。
・必ず病院へ!
重ね重ねになりますがここまで紹介した内容はあくまで応急処置です。刺された時は出来るだけ早く近くの病院で医師の診断を受けましょう。あまりに発見が遅いと手遅れになってしまう可能性もあります。
最大の脅威!アナフィラキシーショック
ところで皆さんはアナフィラキシーショックという言葉をご存じですか?これは1度蜂に刺されると体の中でその毒に対して抗体が作られるのですが、2度目に刺された時刺された時にこの抗体がアレルギー反応を起こしてしまうことです。蜂に刺された時は1度目よりも2度目の方が危険と言われるのはこのためです。アナフィラキシーショックが起こるかは人によって異なります。主な症状としては全身の腫れや呼吸困難、意識障害などがあります。
最後になりますが皆さんも蜂には十分に注意しましょう。また、自分の家の付近に巣ができていた場合は自分で何とかしようとせず業者の方に依頼しましょう。